疑問②『アルミ・クロモリ・カーボン』性能の違いは??つづき

以前アップしたブログの続きです。(今回初めてご覧頂いた方は、是非前回のブログもご覧下さい。)

早速ですが、まずは①②にあたる各素材の特徴・長所・短所をご説明します。


 《アルミフレーム》
【特徴】
・一般車でも使われている1番身近な素材。軽くて加工が容易な為、低コストな素材。
・アルミの軽量性とスチールのようなしなやかさを持ち併せた、キャノンデールの『OPTIMO』や、
・アルミにレアメタルを混ぜ、更に軽量で高剛性になった『スカンジウム』等のアルミ合金素材もある。
 また、アルミ合金はアルミに比べ振動吸収性に優れる。(振動は異なる物質を通過する時に衰退する為)
【長所】
・スチールに比べ、軽量で硬く剛性がある。
・踏み込みに対しての反応が良く、鋭い加速感がある。
【短所】
・基本的にはしなり難い素材なので、快適性はスチール・カーボンに比べ劣る。
・スチール等に比べ、金属疲労が起こりやすい分、寿命は短め。
【総合評価】
・軽量で高剛性な完成車が、比較的低価格帯から販売されており、最初の1台として多くの方に選ばれる。
・高額だが、シートステイ・チェーンステイにカーボンを採用した『カーボンバックフレーム』や、
 『OPTIMO』『スカンジウム』等、軽さ・快適性・剛性等、更なる高性能を求めたフレームもある。


 《スチール(鉄)フレーム》
【特徴】
・現在は、鉄に『クローム』『モリブテン』を混ぜて剛性や粘りを上げた合金素材、通称『クロモリ』が主流。
【長所】
・しなる事で快適性に優れるが、素材が粘るので、踏み込みに対して腰砕けになる事無く加速する。
・細いチューブはシンプルでスマートな外観。
【短所】
・アルミやカーボンと比べると重たい。(高額フレームには超軽量モデルもある)
・加速に溜めがありワンテンポ遅れるイメージ。(高額フレームには解消されているモデルもある)
・錆び易いので、保管方法に気を使う。但し、保管方法がしっかりしていれば、アルミよりも長寿命
【総合評価】
・快適性に優れる為、街乗りやロングライドにオススメ。クロモリの良さは見た目だけではない!!
・ホリゾンタル(トップチューブが水平)フレームは、ロードだけでなくピストでも大人気。
・高額だがレース用の高性能フレームもある。(スチール乗りが、レースに出て速かったらかなり渋い)
・古い素材というイメージを持つ人もいるが、実は常に進化し続けている優れた素材。


 《カーボンフレーム》
【特徴】
・軽くて剛性があり、耐久性にも優れる為、様々な分野で使われている。
・カーボン繊維を編んだ薄いシートを何層にも重ね、樹脂で焼き固めて形成する。
 その為、同じ形状でも全く性能の異なるフレームが存在したりする。
・『HM(ハイモジュラス)カーボン』『60tカーボン』等は、素材のグレードを表し、
 『UD(ユニディレクショナル)カーボン』やTREKの『OCLV』は形成方法を表す。
【長所】
・速い、軽い、快適と、3拍子揃った素材。(快適なのは、しなる以外に合金素材と同じ理由もある)
・しなる事で快適なのだが、その後の反発力が、脚力がUPしたのかと錯覚する程加速につながる。
 (反発力は設計や素材のグレードにより異なる。また、しなりを計算して設計するメーカーもある)
・設計の自由度が高く、エアロフォルムやうねりのあるデザイン等、見た目のインパクト大。
・設計(重ね方も含む)や使用する素材のグレードにより、性能や乗り味を自由にコントロール出来る。
【短所】
・基本的にアルミ・スチールと比べて材料が高価。
・金属に比べ破断性が劣る為、取扱いがシビア。(転倒した際に、割れたり折れてしまったり等)
【総合評価】
・決して安くはないのだが、短所を差引いてもその性能と存在感は誰もが認めるところ。
・引っ張り強度はアルミ・スチールに比べて強く、実は通常使用するなら長寿命。


なるべく簡潔に各素材の特性を書いてみました。最後に③についてご説明します。
(簡潔にとは思っても、内容が膨大なもので、分かりやすくまとめられたかどうか非常に不安です(汗))


完成車には、同じフレームでもパーツの違いでモデルを分けている場合(ホイールだけ違う事もある)と、
同じパーツでも違うフレームを採用している場合(同じ外観だが素材のグレードが違う事もある)がある。

最終的に重要な事は、使用用途・予算(性能)・サイズです。
性能・デザインが良くても、使用用途・サイズが合っていないと機材の性能は引き出せません。

また、価格に制約のある完成車では、フレーム・パーツどちらかにコストをかけているモデルだったり、
全体的にバランスが取れているモデルがあります。

その場合に、簡単に区別・判断するのはなかなか難しいのですが、
カスタマイズする事を前提で購入されるなら、どちらかに比重をおいているモデルを、
その1台で完結される場合は、全体的にバランスの取れたモデルの購入をオススメします。


以上、長々と書きましたが、このブログが、素材特性の理解と、完成車選びの手助けになれば幸いです。

もっと詳しくてマニアックな会話をご希望の方は、直接お問合せ下さい(笑)
もちろん、初めての方も分かりやすくご説明致しますので、お気軽にどうぞ!!
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